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ヨガを教えています。というと、質問をされることも多いです。
どうすれば体が柔らかくなりますか?
肩こりはどうすれば治りますか?
など。
色々あるけど、結構聞かれるのが
ホットヨガってどうですか??
これ、かなり聞かれます。
痩せますか?
デトックス効果が高いんですよね?
潤子さんはホットヨガは教えていないんですか?
フリーランスのヨガインストラクターとして、複数のクラスを担当していたときでも
ホットヨガのクラスを持ったことはないです。
というか、教えはじめてからホットヨガのクラスをやったことが一度もありません。
どうしてか、は後で書くとして・・
ホットヨガというと、
室温35度前後
湿度50〜60%
こういう環境に設定された中でやるヨガのことです。
なので、めっちゃ汗をかきます。
スタジオに入った瞬間、もわーっとした感じ。
冷え性の多い女性は、あったかい〜〜と思う人も多いでしょう。
その汗をたくさんかく。という効果によって、運動した感
デトックス感が高まった気持ちになるのも無理ないと思います。
ただ、たくさん汗をかいたら痩せるわけではないんです。
体の水分が抜けるので、何となくすっきりした感じがしたり、その分数字も目減りするのでダイエット効果と勘違いしてしまうことも。
痩せる、ということを、体重が減る。
こんな風に解釈している人は、痩せる効果があると思ってしまうのかもしれません。
デトックスに関しても同じ。
そもそも、人間のデトックスは
便・・97%
尿・・20%
汗、涙・・3%
毛髪・・1%
爪・・1%
汗をかくことは気持ちいいですし、健康にもいいことだけど
だらだらたくさんかけばいいというものでもないです。
よく寝ている間にもコップ1杯の汗をかいている、といいます。
そんなにかいていても、汗びっしょりになるような感覚ってないですよね?
目に見えない程度でも、案外汗って出ているもんなんです。
はっきりいうと、常温のヨガのほうが、デトックス効果も、ダイエット効果も高いです。
なぜかというと、最大のデトックスである便も、ダイエットに欠かせない食欲コントロールも自律神経が関わっているからです。
ヨガがなぜいいかというと、呼吸と動きの両方を意識することで自律神経の働きを整えることができるからなんですね。
ホットヨガだと、人によっては呼吸を意識することが難しく、汗をかくことばかりに
気をとられてしまうこともあります。
そして、自律神経の働きを乱すこともあるんです。
体から水分が抜けることで、血液中の塩分の濃度が変化したり、
暑い部屋でヨガをしながら、冷たい水をガブガブ飲んだり、
汗を必要以上にだらだらかいたり、
こういうことが起こると、脳はパニックです。
部屋は暑い、水で内臓は冷える、苦しくて呼吸がゆったりできずリラックスできない
自律神経の乱れにつながってしまうのです。
かくいう私も、初めてのヨガはホットヨガでした。
ホットヨガが楽しくて、スタジオにも通っていました。
私は、趣味でやっていたのでせいぜい週に数回だったけど
インストラクターとしてやるとなると、1日に複数レッスンをやったりするので
体への影響は大きいと思われます。
私の場合は、途中で常温のヨガをやる機会があり、常温のヨガでも十分
汗をかくこともできるし、リラックス効果も得られたので自然とシフトしていきました。
ホットヨガは、終わった後にシャワーを浴びるとか、メイクは落としてから・・
とか、そういう面倒くささもあったかもしれません。
ヨガを教え始めて、オーディションを受けると
ホットヨガのクラスなら空きがあります。
こう言われることもありました。
当時はまだインストラクターとして経験が浅く、レギュラークラスをやりたい気持ちは大きかったけど全部断りました。
今ではそれで良かったと思っています。
それというのも、
ホットヨガを教えている人で体調を崩す人が多い
というのは、同業の中では知られたことだからです。
みんながみんな、ホットヨガをやったら体調を崩すと言いたいんじゃないんです。
頻度、環境、体調、、
さまざまなことが重なってのことですから。
ただ、
常温のヨガよりも、デトックスもできるし、ダイエットにもいいんじゃないか
こんな考えで、ホットヨガを選んでいるなら、常温のヨガにチャレンジしてみるといいですよ。
アーサナ(ポーズ)と呼吸に意識を向け、リラックスした状態でやるヨガはホットヨガとは違うものですし、
ヨガの最大のメリット、自律神経を整える効果も高まります^^