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いまのダイエットの流行は糖質制限です。
ダイエットには低炭水化物がいいと言う人はいても、高炭水化物がいいと言う人はあまりいません。
ご飯などの主食をしっかり食べると、
大丈夫?太るよ〜
大食いなんだね〜
こんな風に言われることが多く、代わりにお肉やサラダを山盛り食べるのは
美容にいいとか、意識が高いとか、そんな風潮がありますね。
本当に夜に炭水化物を食べると太るのでしょうか??
それは、食べ方による。 が答えです。
炭水化物(糖質)は、脂質と組み合わせると脂肪をため込みやすくなります。
シンプルなご飯とおかず・・例えば、焼き魚とか野菜の煮物などのおかずを食べていれば太りません。
(そういう食事でも、おやつにケーキやポテチを食べていれば太る)
一番わかりやすいところでいうと、飲み会のあとの〆のラーメン。
深夜に食べることが多く、油が多い、それでいて食べてから寝るまでの時間が短く、
未消化のまま睡眠を摂るので、むくみなどにもつながりやすいです。
週に4回とか、高頻度で〆ラーメンを食べていた人が夜の炭水化物抜きをすれば
痩せるかもしれません。
炭水化物(糖質)は、体の中で水分と結びつきやすいのでむくみやすい体質の人は
夜に炭水化物を控えるだけで、むくみにくくなり痩せたように感じることもあります。
だけどそれは、決して余分な脂肪が落ちたのではなく水分が抜けただけなので、
お酒を飲んだり、ちょっとご飯を食べ始めたらすぐに戻ってしまうんです。
これでは「痩せた」とは言えないですよね。
夕食で糖質を摂らないことは、害になることはあっても、プラスになることはあまりないと考えます。
人間は寝ている間に「同化作用」が優位になります。
同化作用(アナボリック)とは、体を合成する作用のことで、体の成長、身体組織の修復や再生などが行われることをいいます。
成長期に背が伸びたり、筋肉が増強されたりすることがまさに同化作用によるものですね。
寝る子は育つ・・とはここから来ているのではないでしょうか。
この同化作用、食事からきちんと栄養が摂れていることが前提です。
3大栄養素の糖質、タンパク質、脂質に加えてビタミンミネラル・・
100%でないにしても、70%くらいの栄養が週で平均して摂れるようにしたいですね。
ゲームのテトリスをイメージしてみてください。
いくつかのブロックが形よく合わさったら、シャっと消えますよね。
そんな感じで、隙間なく・・とまではいかないものの何か一つの栄養素が欠けていたら
うまくいかないのです。
タンパク質をせっせと食べても、肝心の体のガソリンである糖質がないと有効活用できないんですよ。
このことからタンパク質は夜に糖質と一緒に摂るのがベストです。
朝〜昼にかけては、活動量や運動量、基礎代謝にももちろんよりますが、
糖質主体の食事でいいんです。
夜に炭水化物を摂らないと、朝食までの時間が長くなるのでその間のエネルギー不足も心配です。
さっき書いた同化作用のように、睡眠中に私たちの体内では実にさまざまなことが行われています。
それを、夜は寝るだけだから、何もしないから・・といって夕食にバランスの欠いたものを続けていると体質改善にもダイエットにもいい効果は得られません。
特に、朝食抜きや朝に運動をする習慣のある人は夕食で糖質を抜くのは危険です。
体脂肪を落とすことを考えた時に、有酸素運動をする人は多いと思います。
その時に、体内のグリコーゲンが枯渇した状態でやるのがいい・・と思うかもしれませんが、行き過ぎると体は飢餓だと判断します。
そうすると、少ないエネルギーで活動できるように省エネモードに切り替えるので
結果として代謝は低下します。
この状態では、そんなに都合よく脂肪を燃焼してくれないんです。
体って、本当にすごいですよね。
エネルギーの収支をマイナスにさえすれば、どんどん痩せていくのかと思えばそうではない。
自分の意志とは関係なく、自分を守るための機能が備わっているんです。
もしこの機能がなければ、現代は過激なダイエットでガリガリの人ばかりになってしまうんじゃないでしょうか。
そうならずに、生理が止まる、リバウンドして太る・・で留まっているのはある意味有難いことなのかもしれません。
夜に炭水化物を抜くダイエットで痩せた・・という人は、ご飯を抜いたからではなく、
ご飯を抜いた結果、トータルの摂取エネルギーが減ったから痩せたのです。
むくみ体質の人は、炭水化物を控えることで余分な水分も抜けやすいので
体重の数字が減りやすい傾向がありますが、脂肪が減ったわけではない場合もあります。
朝にジョギングやウォーキングなどの運動をする人、朝食を抜く人が前日の夕食でも
炭水化物を摂らないのは、活動のためのエネルギーの不足の可能性もあるので注意が必要です。
安易な食事制限で体を壊さないようにしましょう。